よくある課題
Salesforceを導入したけどうまく使えていない
Tableauを活用できる人材を増やしたい
AIを使ってSalesforce活用に関する悩みを解決したい
活用事例詳細
リノべる株式会社様は、「日本の暮らしを、世界で一番、かしこく素敵に」というミッションを掲げ、不動産ストックの流通・利活用を推進する統合型リノベーションプラットフォームを構築しています。全国500社のパートナー企業と連携し、個人向け住宅(toC事業)から、法人向けにCRE戦略・有効活用ソリューションの提供、買取再販事業(toB事業)を展開。リノベーションによって資産価値と魅力を高め、循環型社会の実現を目指しています。
同社には、2024年9月よりセラクCCCの「Salesforce定着・活用支援サービス」をご活用いただいています。今回は、DXプロジェクト推進チームリーダーを務める大橋様に、支援サービス導入の経緯や当社の評価、今後の展望についてお話を伺いました。
導入の背景:
個人のお客さま向けには、中古マンション探しからリノベーションの設計・施工までをワンストップで手がけるサービスを提供しているため、工程が複雑でデータが分散化。重複作業が発生し、データ照合に二重三重のチェックが必要だった。Salesforceでデータ共有(一元化)の仕組みづくりを進めていたが、リソースが不足していたため、Salesforceのノウハウを持ち、かつ業務理解ができる外部プロフェッショナルに支援を依頼した。
導入の効果:
業務理解度の高いSalesforce活用コンサルタントの加入で、Salesforceでやりたいことを実装に落とし込めるようになった。複雑な工程間をまたぐ業務フローを整理し、データの一元化で無駄な入力作業とダブルチェックを解消できたため、業務効率化が進んだ。また、業務工数の削減やトラブル対応時間の減少により、ユーザーのみならずDX推進チームメンバーの負荷が軽減。各自が本来なすべき業務に注力できる環境が整い、さらなるDX推進のシナリオを描けるようになった。
―セラクCCCが関わる以前から、Salesforceを導入されていましたが、この時の導入目的や、当時の課題についてお聞かせください。
大橋様:
リノベるは、もともとテクノロジーの活用に積極的で、早い段階からDXを推進していました。その結果、さまざまなツールが乱立し、情報管理が煩雑となっていました。
また、一部の業務が属人化しつつあったことも課題でしたので、事業成長と企業規模の拡大に伴い、SaaS型システムによる業務の標準化と統制を進め、社内への定着を図りたいと考えました。
そこで、横ぐしとなる基盤システムの導入を検討。SFAとCRM両面での管理ができること、セキュリティや内部統制の面でも信頼できることからSalesforceを選定し、2020年、営業プロセス(主に顧客管理)の可視化・標準化と、内部統制およびセキュリティの強化を目的に、導入しました。
Salesforceは、主に個人向け住宅事業のワンストップ業務において、顧客流入から商談、契約締結、引き渡しまでのプロセス管理に活用しています。
また、電子契約システムとの連携による契約手続きや、基幹システムから収支情報を取り込み、月次・四半期・年次単位での売上粗利予実分析の基礎資料としても利用しています。
―セラクCCCが関わる以前のSalesforceの運用と課題について教えてください。
大橋様:
導入当初、Salesforceは標準機能のみで構築されていました。各部門にとってユーザビリティの高いものとなっておらず、それまで使っていた業務アプリからの移行が進まなかったのです。
Salesforceのユーザビリティについて現場からリクエストが上がっても、社内の知見不足により「Salesforceではできないこと」と誤認するケースもありました。
Salesforceと各種業務アプリが混在することで、情報管理にも課題が生じたため、一元化しようと付け焼き刃的な改修を重ねた結果、入力フォームがつぎはぎの状態となり、入力工数が膨れ上がっていました。会計システムとの連携も行われておらず、内部統制を担保するためには二重三重のチェックが必要となり、膨大なマンパワーを要していました。
―DXプロジェクト推進チームについて、教えてください。社内ではどのような立ち位置でSalesforceに関わられていますか?
大橋様:
もともと、Salesforceの導入は当時の情報システム開発部が初期構築を担当し、保守はパートナーベンダーが行っていました。
その後、基幹系システムの管理が業務管理部門に移行しました。私は経理部門に中途入社後、業務管理部門に異動し、売上と経理を経営的視点で管理する中で、基幹システム(CRM/ERP)全般の管理や改修面に携わるようになり、現在は内部監査室に所属しています。
業務効率性を高めるために、2024年に部門横断型の「DXプロジェクト推進チーム」が発足し、私はそのリーダーとして、Salesforceをはじめとする社内システムの有効活用と統制強化に取り組んでいます。
DXプロジェクト推進チームは、全社のDX推進サポーターおよびアドバイザーとしての役割を担います。私は独立的かつ客観的な立場から、プロセス改善やリスク管理強化、フロー最適化を目指し、主に管理部門のチームに対してアドバイスを提供しています。
―セラクCCCのSalesforce定着・活用支援サービス導入の経緯についてお聞かせください。当社のサービスにどのようなことを期待しましたか?
大橋様:
Salesforceの運用はできていましたが、使いこなせているとは言い難く、Salesforceをもっと効率的かつ業務に則した形でフル活用したいと思っていました。自分たちではノウハウが不足しているのでプロの力を借りたいのですが、業務を理解していない人がつくると、使いにくいシステムになりかねません。ビジネスの内容や業務フロー、システム運用をきちんと理解できる人とシステムを構築したい、課題の早期改善を一緒に考えてくれる人に手伝ってほしいと考えました。
Salesforceの機能について膨大なナレッジを保有する「Salesforce社の認定コンサルティングパートナー」に相談しようと検討を始めたタイミングで、セラクCCCの営業担当さんからコンタクトがありました。かつて別部署のメンバーが、セミナーを受講したご縁で連絡をくださったようです。早速、当社のビジネススタイルや実務を理解し改善提案ができる、コミュニケーション力の高い人材について相談したところ、営業経験を持つSalesforce活用コンサルタントの方をご紹介いただきました。営業経験者であれば、言語化しにくいニュアンスの理解力も期待できると考え、面談を経て2024年9月からDXプロジェクト推進チームに加わってもらいました。
―Salesforce活用コンサルタントとの業務進行はスムーズですか?
大橋様:
フルリモートでの対応ですが、合意形成も業務遂行もスムーズに進行しています。フルリモートでの業務経験が豊富で、「曖昧」な状態での合意をしない工夫が随所に見られ、通常よりも物事の認識相違が少なく感じるほどです。業務理解に対する努力も熱心で、業界(社内)用語のキャッチアップも速く、現場に寄り添った課題解決力と積極的な取り組み姿勢で、チームの信頼を得ています。仲間に加わっていただいた初期の頃、私としては「難しいかな?」と思えるテーマについて相談したのですが、翌日にはレポートが上がって、そのスピード感に驚きました。チームの一員として、議論にも積極的に参加してもらっています。
Salesforce活用コンサルタント:
私が現在担当しているのは、Salesforceの運用・保守、エラー対応、開発、外部連携先システムのデータ編集、ユーザー(現場)からの問い合わせや要望への対応などです。リノべるの皆さんにSalesforceを活用していただける環境をつくるのが私の仕事と心得、業務理解を深め、ユーザビリティ向上を意識した開発を心がけています。
―Salesforce定着・活用支援サービス導入による効果、成果についてお聞かせください。サービス導入以前の課題は、解決しましたか?
大橋様:
支援開始から約半年で、以前の課題は確実に改善しています。特に、システム改修の内製化が可能になったことは、大きな成果です。Salesforceの機能を活用できるようになり、過去に「できない」とされていた問題が解消され、いくつかの開発実績が生まれました。効果としては、入力データの一元化で誤入力が削減され、自動化により作業負荷の軽減を実現しています。人の介入ポイントの減少による内部統制機能の強化、進捗管理体制の最適化も期待できるようになりました。ユーザビリティの向上により、現場からの問い合わせが減少しました。また、過剰だったダブルチェックやトラブル対応にかかっていた工数や業務の分断時間が確実に少なくなりました。システムの上流工程や会社としての次のステップを考えるためのリソースも生まれています。DX推進チームも、Salesforceに関わるメンバー全員が本来の業務に集中できる環境になりました。
さらなる効率性を求め、現在は別々のシステムで運用している請求書や引渡書の作成を、Salesforceで自動作成する仕組みを構築中で、まもなくリリースします。複数部門で別々に行っている工程を、部門を横断して一つの仕組みで運用できるようにするもので、実装後は、全社的に飛躍的な業務効率化が図れると期待しています。
―今後Salesforceを活用して実現したいこと、セラクCCCと一緒に取り組みたいことをお聞かせください。
大橋様:
今後は、すべての経営指標の即時可視化を実現し、多重資料の廃止などを含めたマネジメント領域の一層の効率化を目指します。経営判断に資する正確なデータをタイムリーに把握するためには、日々の業務の中での活用が重要です。そのため、現場が入力しやすい項目配置やタイミングを調整し、入力負荷を軽減する環境づくりを進めます。建設業の現場は非常に多忙なため、実務を楽にする仕組みづくりを心がけ、現場で必要な入力作業もできるだけ少ない工数で安定化させたいと考えています。
また、さらなるデータの一元化も大きなテーマです。一組のお客さまにお引き渡しをするまでに、半年間で複数の担当者が関わります。各担当の進捗が、Salesforceに自動でステータス反映され、必要な部門が必要な情報をタイムリーに参照できる仕組みを構築します。
私が描くシナリオ(やりたいこと)は、Salesforceを活用して経営を加速、企業価値そのものを向上させることです。そのためにまず、部門ごとの連携をスムーズにし、現場の負荷を低減させること、正確な数字を日々可視化し、契約書の締結などの重要業務をミスなくスピーディに行える環境を整えることを目指しています。Salesforce活用コンサルタントが加わったことで、経営判断に役立つデータ整備への一歩を踏み出すことができました。セラクCCCさんの力も借りて、これから2年間かけてDXの本格展開を進めていく計画です。
Salesforce活用コンサルタント:
大橋様がSalesforceでやりたいと思っていることは、全部実現したいと思っています! リノべるの社員の皆さんは、常に理想を描きそれを実現しようとしていて、その姿勢に日々刺激を受けていて、私自身の成長にもつながっていることを実感する毎日です。これから目指す高い理想に向かって、自らも学び続けることで、より深く寄り添える存在でありたいと思っています。
―「Salesforceを導入したものの、うまく活用できていない」「なんとかしたいけれど、社内にリソースがない」とお悩みの企業様に向けて、ぜひ一言メッセージ、アドバイスをお願いいたします。
大橋様:
Salesforceは、単にデータ入力率を高めるだけでは課題を解決できません。システムを効果的に活用するには、現場の実態を深く理解した支援が不可欠です。私見ですが、Salesforceを活用したDX推進を成功させるには、会社全体で支援体制を整えることがカギだと考えます。
当社では、社内横断型のDXプロジェクト推進チームを特命で立ち上げられたこと、そして目線を合わせてともに施策を進められるセラクCCCさんのようなパートナーと出会えたことが、大きな転機となりました。
外部パートナーには、「どこまでを求めるのか」を明確にし、業務改善を一緒に描ける相手を選ぶこと。これが、Salesforce活用成功への第一歩だと思います。
インタビューを行ったのは「リノベる。表参道ショールーム」
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お客様プロフィール
企業名
リノべる株式会社
事業内容
住宅リノベーションプラットフォーム、CREリノベーションプラットフォーム、産業支援プラットフォームからなる、統合型リノベーション・プラットフォーム運営
公式サイト
コーポレートサイトURL:https://renoveru.co.jp/
リノベる。URL:https://www.renoveru.jp/
都市創造事業サービスサイトURL: https://renoveru.co.jp/citycreate/
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