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COLUMN

はじめに
Salesforce導入・定着活用におけるお困りごとを解決する「セラクCCC」ライターチームです。
「Salesforceと外部ツールを連携したいが、APIの種類が多すぎてどれを使えばいいのか分からない」
「RESTやSOAP、Bulk APIなど名前は聞くものの、違いや使い分けが理解できず、開発や連携の検討が止まってしまっている」
こういった課題を抱えている方が多いのではないでしょうか?
本記事では、Salesforceに機能を追加したり、外部ツールとデータ連携を行ったりする際に欠かせない「Salesforce API」について、全12種類のAPIの特徴と活用シーンを分かりやすく解説します。
「APIの違いが分からずに困っている」「自社の目的に合うAPIを知りたい」といった悩みを抱えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
【初心者向け】Salesforce活用入門 SalesforceのAPIとは? 概要と仕組みを解説!
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そもそもAPIとは「Application Programming Interface」の略称で、異なるシステムやアプリケーション同士がデータや機能をやり取りするための仕組みのことです。たとえば、Salesforceに搭載されているAPIを使用することで、マーケティングオートメーションツールや名刺管理システムなどの外部プラットフォームと統合し、新しい機能を実現できます。
このように、異なるソフトウェア間の接続や統合を「API連携」と称し、実現することで複数のソフトウェアの機能を互いに利用し合うことが可能になります。またその結果、機能の追加や利便性の向上など、ソフトウェアの価値を高めることが期待されます。
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API連携の主な目的は、Salesforceにもともと搭載されていない機能を、ほかのツールと組みあわせることにより補い、システムの機能性を拡張することにあります。そして、Salesforceが提供するAPIを活用することで、企業は自社の特定のニーズにあわせたカスタムシステムを開発することが可能になります。
SalesforceのAPIを連携することで、以下のようなことができるようになります。
なお、APIによるSalesforceとSaaSツールの連携についてはこちら(APIによるSalesforceとSaaSツールの連携とメリットについて解説!)を参照ください。
SalesforceのAPI連携を活用することで、MAツールや名刺管理システム、基幹システムなど、外部ツールに蓄積されたデータをSalesforceへ自動で取り込むことが可能です。手作業によるデータ入力や転記を減らせるため、入力ミスの防止や業務効率化につながります。また、常に最新データをSalesforce上で一元管理できる点も大きなメリットです。
Salesforceに蓄積された顧客データや商談データをAPI連携で外部ツールへ連携することで、より高度な分析や可視化が可能になります。BIツールや分析基盤と連携すれば、部門横断のデータ分析や経営判断に活かせるレポート作成も実現できます。Salesforce単体では難しい分析を補完できる点が特長です。
API連携を利用すれば、外部ツールが持つチャットや通知機能をSalesforce上に組み込むこともできます。たとえば、商談更新時に自動でチャット通知を送る、問い合わせ内容をリアルタイムで共有するといった使い方が可能です。これにより、部門間の情報共有がスムーズになり、対応スピードや顧客満足度の向上につながります。
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Salesforceは、さまざまな用途にあわせたAPIを提供しています。また、SalesforceでAPIを活用する際には、その目的に最適なAPIを選択することが重要です。ここからは、2026年2月時点でSalesforceが提供する12種類のAPIについて概説します。
Salesforce API一覧
| 名称 | 種別 | データ形式 | 通信 |
|---|---|---|---|
| SOAP API | SOAP(WSDL) | XML | 同期 |
| REST API | REST | JSON、XML | 同期 |
| Connect REST API | REST | JSON、XML | 同期 (写真の処理は非同期) |
| Apex SOAP API | SOAP (WSDL) | XML | 同期 |
| Apex REST API | REST | JSON、XML、カスタム | 同期 |
| Analytics REST API | REST | JSON、XML | 同期 |
| GraphQL API | GraphQL | JSON | 同期 |
| Tooling API | REST 、SOAP (WSDL) | JSON、XML、カスタム | 同期 |
| Bulk API 2.0 | REST | CSV | 非同期 |
| Pub/Sub API | gRPC 、プロトコルバッファ | Binary | 非同期 |
| User Interface API | REST | JSON | 同期 |
| Metadata API | SOAP(WSDL) | XML | 非同期 |
※参考:Salesforceが提供するAPI一覧|Salesforce公式ヘルプ
SOAP APIは、Salesforceが提供するAPIの中でもとくに歴史があり、幅広い用途で用いられる標準的なAPIです。とくに、ERPシステムや会計ソフトウェアとの連携は、企業にとって重要な業務プロセスの自動化と効率化をもたらします。このAPIの核となるのは、XMLデータ形式への準拠です。XMLはその自由な構造化能力と、データの送受信や管理作業の簡略化が可能な柔軟性で、さまざまなアプリケーション間で広く利用されています。高い拡張性があり、開発者は必要に応じて要素名やデータ構造を自由に定義できるため、特定のビジネス要件にあわせたカスタマイズが可能になります。
REST APIはRESTful APIとも呼ばれ、Salesforceの機能やデータにアクセスするための基本的な手段のひとつです。このAPIはその柔軟性と拡張性から、とくにモバイルやWebアプリケーションの統合、または大規模かつ複雑なタスクの実行に適しています。開発者にとってのREST APIのメリットは、そのシンプルさと開発のしやすさにあります。HTTPメソッドの使用、JSON形式でのデータ交換など、広く普及しているWeb技術に基づいているため、迅速に開発を進めることが可能です。また、URIによる直感的な操作性とステートレスな通信による拡張性の高さも、開発者にとって大きなメリットとなります。
REST APIについてはこちら(Salesforceの「REST API」の概要と、外部から使用するための設定を解説)を参照ください。
Connect REST APIは、Chatter APIとも呼ばれ、Salesforceの「Chatter」(リアルタイムでデータ共有ができる機能)に特化したAPIです。顧客やパートナー、従業員が使用するコミュニティプラットフォームの開発や管理をサポートします。このAPIを使用することで、Salesforce内のデータやプロセスをコミュニティと統合し、ユーザ間での情報共有を促進するアプリケーションを開発できます。REST原則に基づき設計されており、HTTPリクエストを通じて情報の取得、投稿、更新、削除などを行えます。JSON形式でのデータ交換を採用しているため、Webやモバイルのフロントエンド技術との互換性が高く、開発者はより容易にコミュニティ向けのインターフェイスを構築できます。
Apex SOAP APIは、Salesforceのプラットフォーム上でカスタマイズ可能なWebサービスを開発するために使用されます。Apexプログラミング言語によって公開されるSOAPベースのAPIです。また、Apex SOAP APIは、異なるシステム間でのデータ共有や業務プロセスの自動化など、ビジネスの要求に応じた柔軟なソリューションを提供する目的で使用されます。セキュリティ面では、Apex SOAP APIはOAuth 2.0認証とセッションID認証の2つをサポートしており、安全にアクセス制御を行うことが可能です。
Apex REST APIは、Salesforce上で提供される、Apexプログラミング言語を用いてカスタムREST APIを作成するための拡張機能です。このAPIを使うことで、開発者はApexクラスに定義されたメソッドをRESTfulなWebサービスとして公開でき、細かい粒度でのアクセス制御やカスタムビジネスロジックの実装が可能になります。たとえば、Salesforce内で独自に定義された複合主キーをもつレコードの管理が挙げられます。これは、複数のフィールドを連結して一意の識別子として扱う場合に便利で、開発者はこのAPIを使用して、そのような特殊なデータ構造を効率的に扱えるカスタムロジックを実装できます。
Salesforce内で利用可能なAnalytics REST APIは、解析用のデータ集合体「データセット」や、これらのデータを視覚化した「レンズ」といった分析要素に対してアクセスする手段を提供します。このAPIを活用することにより、Salesforceの強力な分析機能を、外部のシステムやアプリケーションと容易に連携させることが可能になります。このAPIの使用例としては、Salesforce内に存在する豊富なレポートや多様なダッシュボードへのアクセスが挙げられます。さらに、ユーザはデータセットの異なるバージョンをリスト化して確認、新たなAnalyticsアプリケーションの開発とその管理が可能です。
GraphQL APIは、効率的なデータフェッチを可能にするAPI設計のひとつで、開発者がクライアントからの1回のリクエストで必要なデータのみを正確に要求し、取得できるようにします。これにより、REST APIの使用時にしばしば直面する問題、つまり過剰なデータの取得や、必要なデータ取得のために複数のリクエストを要する、といった問題を解決します。たとえば、REST APIではユーザの詳細情報を取得する際に、必要ない情報も一緒に取得されることがありますが、GraphQLでは「電話番号だけ」や「電話番号とメールアドレスだけ」といった具体的なデータ要求が可能です。
Tooling APIは、Apex、Visualforce、およびその他のカスタムアプリケーションの開発と管理を効率化するために設計されたAPIです。また、Tooling APIは、セールスフォース・ジャパンが提供するビジネスアプリケーションプラットフォームであるForce.comの拡張性を高める重要な役割を果たします。Force.com上で、マーケティング管理や契約管理などの特定の業務プロセスに対応したアプリケーションをカスタム開発する際に、Tooling APIを利用することで開発プロセスが大幅にスムーズになります。
Bulk APIはSalesforceが提供する、大量のデータレコードを非同期に処理することを目的としたAPIで、とくに1,000件から百万単位のレコードの一括処理に適しています。Bulk APIはSalesforceのバックエンドで動作し、データのアップロード、照会、削除などのプロセスを効率的に実行します。Bulk APIのバージョン2.0では、2,000件を超えるデータセットの非同期処理が可能になりました。この拡張機能により、ユーザはより大規模なデータセットのアップロード、照会、削除作業を非同期で実行できるようになりました。
Pub/Sub APIは、gRPCプロトコルとHTTP/2通信を基盤としており、リアルタイムのイベント駆動型データ交換を実現するAPIです。このAPIを利用することで、アプリケーション間での即時的な情報共有やイベントの通知が可能になります。公開されたイベントはイベントバスに72時間保持されるため、ネットワーク接続が一時的に失われた場合でも、その期間内のイベントデータを後から取得し、処理することが可能です。具体的には、Pub/Sub APIを活用して、特定のビジネスイベントが発生した際に自動的に関連するシステムやパートナーに通知を送信するようなケースが考えられます。
User Interface APIは、Salesforce上でカスタムUIを構築するためのAPIで、ユーザや顧客の操作体験を向上させるカスタムアプリケーションの開発をサポートします。このAPIを使用することで、開発者はレコードの操作、リストビューのカスタマイズ、アクションの統合、お気に入りの追加など、ユーザが直感的に扱えるインターフェイスの開発が可能になります。また、2015年にSalesforceによって導入された「Lightning Experience」では、このUser Interface APIを利用してUIの柔軟なカスタマイズが実現されています。
Salesforceにおいては、「ビジネスデータ」と「メタデータ」という2つの重要なデータタイプが存在します。ビジネスデータは、顧客情報や取引記録などのレコードそのものを指し、一方でメタデータは、データベースの構造や組織設定など、レコード以外の情報を含みます。これらのメタデータを効率的に操作するためにMetadata APIが用いられます。Metadata APIは、その柔軟性においていくつかの特徴をもっています。まず、複数のメタデータオブジェクトをマージ(結合)することで、複雑な設定やカスタマイズを一括で行うことが可能です。また、静的なメタデータだけでなく、動的に変更されるメタデータにも対応しているため、幅広いシナリオに適応します。
SalesforceのAPI活用や運用にお悩みの方は、セラクCCCのSalesforce定着・活用支援サービスもぜひご覧ください。
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SalesforceでAPI連携を行う際は注意すべき点もあります。以下の2点について詳しく解説します。
Salesforceと古い既存システムを連携させる際、最も重要な考慮事項は互換性です。連携を検討する際には、既存システムがSalesforceと効果的に通信できるか、また、将来的に既存システムを更新またはリプレースする場合にも、その連携が維持できるかどうかを慎重に評価する必要があります。とくに、古いシステムにあわせて特定のAPI連携をした場合、システムの更新やリプレースを行う際に、既存の連携方法が適切でなくなり、連携の再設定や修正が必要になる場合があります。
組織内の異なる部門がそれぞれ独立してAPI連携を行うことは避けましょう。部門ごとのカスタマイズは部門間での連携を非効率にし、組織全体の業務プロセスに支障をきたす可能性があります。統一されたAPI連携戦略を採用することで、部門間のデータや情報の流れをスムーズにし、全体としての作業効率と協働を促進できます。
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API連携の他にも、Salesforceとデータ連携する方法が2つあります。
手動での一括データ移行や抽出を行いたい場合は、データローダーが適しています。データローダーは、Salesforceと外部システム間でデータをインポート・エクスポートできる公式ツールで、CSV形式のデータをまとめて処理できる点が特長です。たとえば、外部データベースからSalesforceへレコードを移行したり、Salesforce上のデータを他システムで利用するために抽出したりといった用途に向いています。
一方で、操作は基本的に手動となるため、定期的な自動連携や柔軟な処理には不向きです。また、扱えるデータ形式がCSVに限られる点も考慮が必要です。拡張性や自動化を重視する場合は、API連携のほうが適した選択肢となるでしょう。
複数システム間のデータ連携を安定的かつ自動化したい場合は、データ連携ツールの導入が有効です。EAI(Enterprise Application Integration)ツールをはじめとするデータ連携ツールを利用すれば、Salesforceを含むさまざまなシステム同士を一元的につなぐことができます。システムごとのデータ形式や仕様の違いを吸収しながら連携できるため、運用負荷の軽減にもつながります。
各ベンダーから多様なツールが提供されており、自社の業務要件に合った製品を選定することが重要です。ただし、多くは有料サービスとなるため、機能面だけでなくコスト面も含めて導入を検討する必要があります。
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APIは、Salesforceのデータや機能をほかのシステムやアプリケーションと連携し、機能を拡張させる上で非常に有効です。Salesforceが提供する12種類のAPIを活用することで、自社の特定のニーズにあわせたカスタムシステムを開発できます。とはいえ12種類のAPIから、目的に最適なAPIを選択していくのはなかなか容易ではありません。自社だけで対応することが難しい場合、Salesforceの導入や活用に詳しいセラクCCCへご相談ください。
セラクCCCには400名(2025年12月時点)を超えるSalesforce専門コンサルタントが常駐支援を行う会社です。元営業担当のメンバーも多く、高いコミュニケーション力で現場に寄り添いながら、 Salesforceの定着活用を主体的に支援します。まずはお気軽に無料相談からお問い合わせください。
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この記事の執筆者

株式会社セラクCCC
株式会社セラクCCCは、Salesforceをはじめとするクラウドシステムの定着・活用支援を担うカスタマーサクセス企業です。
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当社は、セラク(東証スタンダード上場)のグループ会社です。
この記事の監修者
Salesforce活用コンサルタント
新卒から約5年間福祉領域の人材紹介業に従事。キャリアアドバイザー職、法人営業職を経てマーケティング部に異動。この際、Salesforceを活用したテレアポの効果的な手法探索、およびSalesforceとMAツールを連携した集客の立案に携わりカスタマーサクセスおよび、業務に効果的なCRMの在り方を更に高めたいという思いで2021年にセラクCCCに入社。
現在は社内で使用しているSalesforce保守運用業務に従事し、営業、経理、バックオフィス等各職種で必要な機能をヒアリングから実装、運用保守まで担当している。
・Salesforce認定保有資格
-Platform アドミニストレーター 上級
-Sales Cloud コンサルタント
-Service Cloud コンサルタント
-Marketing Cloud Account Engagement コンサルタント
-Platform Sharing and Visibility アーキテクト
-その他多数(Experience Cloud、Field Service、Data アーキテクト、AI アソシエイト、アプリケーションビルダーなど)
※資格の詳細はSalesforce公式資格ページをご覧ください。
※Salesforceの定着活用に関する記事監修を多数
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