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AIを使ってSalesforce活用に関する悩みを解決したい
コラム詳細
はじめに
Salesforceを自社で導入しているものの、Salesforce AppExchangeについてはよく知らない、活用方法がわからない方もいるのではないでしょうか。
本記事では、そのような悩みのある企業担当者や、Salesforceの導入を検討しているという方に向けて、AppExchangeの概要や活用メリットを解説します。あわせて、利用例も紹介しているので、Salesforce導入効果を最大化するのに役立ててください。
Salesforce AppExchangeとは、Salesforceの機能を拡張するためのアプリを販売しているマーケットプレイスです。営業支援・マーケティング・顧客管理・データ分析など、さまざまな業務に対応するアプリがそろっており、企業は自社のニーズに応じて最適なツールを選べます。厳格な審査を通過し、一定のセキュリティ基準を満たしているアプリが公開されているため、安心して利用しやすいプラットフォームです。
AppExchangeの活用には、以下のようなメリットがあります。
Salesforceには、取引先管理などの営業支援、マーケティングの自動化などの機能が搭載されています。しかし、企業によって必要なサービスは異なるため、それらに細かく対応するためにAppExchangeが用意されています。
AppExchangeでは、自社特有の業務プロセスに特化したアプリを追加することが可能です。これにより、Salesforceの標準機能はさらに利用しやすくなり、業務の自動化や効率化が叶えられる点がメリットのひとつです。
AppExchangeのアプリは、Salesforceと他の基幹システムや外部ツールとの連携を強化する役割も果たします。たとえば、会計システムやマーケティングオートメーションツールなどとSalesforceを連携させることも可能です。さまざまなデータを一元管理し、より高度なデータ分析や効率的な情報活用を促進します。
AppExchangeで提供されているアプリを利用すれば、ゼロからアプリやシステムを開発する費用や期間を削減できる点もメリットです。AppExchangeには、無料または低価格で利用できるアプリが豊富にそろっています。サブスクリプションモデルのサービスもあるため、必要な機能を必要な期間だけ利用する、試しに使ってみるということもでき、初期費用を抑えられるのも利点です。
Salesforceでは、AppExchangeのアプリに対して厳格なセキュリティレビュープロセスを実施しています。セキュリティレビューを通過したアプリのみが公開され、リリース後も定期的なアップデートやセキュリティパッチが適用されているため、安心して利用できます。一定水準以上のセキュリティ対策が講じられたAppExchangeアプリの利用は、自社のセキュリティポリシーを維持しやすいというメリットもあります。
ここでは、以下のビジネスシーンにおける、主な利用例を紹介します。
Salesforceでは、セールス活動を効果的に行うために以下のようなアプリが使われています。
名刺管理 | 名刺情報をデジタル化し、顧客データベースと連携させ、迅速な顧客対応を実現する |
販売管理 | 商品やサービスの在庫、価格、売上データを一元管理し、販売計画の策定や分析を容易にする |
日報管理 | 営業活動を効率的に記録・共有する機能を提供し、チーム全体での情報共有を促進する |
他にも、営業担当者の割り当てを自動で行うテリトリー管理、見込み顧客の行動トラッキングによる高度なリード管理など多彩なアプリが利用可能です。
マーケティング目的で利用できるAppExchangeアプリには、以下のようなものがあります。
MA(Marketing Automation) | リードの育成や顧客セグメントの分析、自動化されたキャンペーン運営を支援する |
メール配信 | 顧客ごとにカスタマイズされたメールの一斉配信や、メールマーケティングの効果測定を簡単に行える |
アンケート配信 | 顧客満足度調査や市場調査のためのアンケート作成と配信をスムーズに行える |
AppExchangeのアプリは、イベント管理やコンテンツマーケティングなど、企業のニーズに応じてマーケティング施策に活用されています。
カスタマーサービスの質を向上させ、効率化を図るためには以下のアプリが活用されています。
CTI(Computer Telephony Integration) | 電話システムをSalesforceと統合し、顧客の応対履歴をリアルタイムで参照することで、対応スピードと正確性が向上する |
応対履歴の管理 | 顧客とのやり取りの履歴を一元管理し、チーム全体での情報共有を促進する |
FAQ・チャットボットの管理 | 簡単な顧客の質問にはチャットボットで対応し、複雑な問題は人間の担当者に引き継ぐことで効率化を図る |
高度なナレッジ管理、AI活用などは、顧客満足度を高め、サポート業務の効率化に役立っています。
上記以外にも、多種多様なアプリが提供され、利用されています。たとえば、以下のようなアプリがあります。
BI(Business Intelligence)ツール | データを収集・分析し、ダッシュボードで視覚化することで、より正確な意思決定をサポートする |
ファイル共有ツール | 資料やデータを安全に管理・共有することで、チーム間のコラボレーションをスムーズに進められる |
人事・会計・ERP | 勤怠管理や経費精算、請求書管理を効率化し、バックオフィス業務の負担を軽減する |
これらは特定の業務領域に強いことが多く、各業務のビジネスプロセスの改善や効率化の促進を可能にします。
AppExchangeで自社に最適なアプリを見つけ出すために、いくつかの重要なポイントを紹介します。
このステップで自社にとって必要な機能を絞り込むことにより、アプリ選びの基準が明確になります。
Salesforce AppExchangeには、無料のアプリも含め、幅広い価格帯のソリューションが存在します。
ユーザーレビューや開発元の評価を確認し、アプリの信頼性や機能性をしっかりと見極めることも重要です。
最終段階として、アプリを本格的に導入する前に、必ず実際の使用感を確かめます。
ここでは、実際にアプリを探し、導入・検証するまでの流れを3つのステップに分けて紹介します。
まず、Salesforceにログインし、AppExchangeマーケットプレイスにアクセスします。
任意のキーワードか、ビジネスニーズや業種カテゴリから必要なアプリを探せます。
選定したアプリは、本番環境ではなく、必ずテスト環境(SandboxやDeveloper Edition)にインストールして動作確認を行います。本番環境で直接インストールすると、意図しない悪影響が発生するリスクがあるためです。
ここでは、多くのユーザーから高い評価を得ており、さまざまなビジネスシーンで活用されているアプリ3タイトルを紹介します。
SmartViscaは、株式会社サンブリッジが提供するSalesforce一体型の名刺管理アプリです。紙の名刺はもちろん、オンライン名刺やメール署名からも簡単に顧客情報を取得・登録でき、Salesforce上で一元管理できます。高精度のAI-OCRにより、名刺情報は短時間でデータ化され、外出先からでもすぐに顧客データにアクセスできます。手書きメモの読み取りにも対応しています。
参照:Salesforce AppExchange|SmartVisca(スマートビスカ)
MotionBoard Cloud for Salesforceは、Salesforceのデータを視覚的にわかりやすく表現できるBIツールです。複雑なオブジェクト表や異なる軸のデータをひとつのダッシュボードに集約できるため、従来のSalesforceレポート機能では難しかった多角的な分析が可能です。Salesforce以外のExcelといった外部データとも連携でき、散在する情報を一元化して可視化できるのが大きな特徴です。
参照:Salesforce AppExchange|MotionBoard Cloud for Salesforce
Box for Salesforceは、契約書や製品資料などのファイルをSalesforceのレコードごとに紐づけて保存・管理できるファイル管理系アプリです。営業資料や提案書などをチームで共同編集し、即座に顧客と共有することが可能で、業務のスピードと精度が向上します。スマートフォンやタブレットなど多様なデバイスからアクセスでき、社内外の関係者と安全にファイルを共有できる点も魅力です。また、容量無制限のクラウドストレージと高度なアクセス制御機能により、情報漏えいリスクにも強く、セキュアな業務環境を実現します。
参照:Salesforce AppExchange|Box for Salesforce
まとめ
Salesforce AppExchangeの概要から活用メリット、具体的な利用例、最適なアプリの選び方、導入手順までを解説しました。AppExchangeは、Salesforceの可能性を広げ、企業の業務効率化、コスト削減、生産性向上に大きく貢献してくれるマーケットプレイスです。AppExchangeを活用し、Salesforceを最適なビジネスプラットフォームへと進化させてください。
セラクCCCでは、Boxとの連携やアクセス権限の設計・設定を含むトータル支援を提供し、Salesforceの活用を最大限に引き出します。導入から運用まで専門チームがサポートし、業務効率化を支援します。
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この記事の執筆者
株式会社セラクCCC
株式会社セラクCCCは、Salesforceをはじめとするクラウドシステムの定着・活用支援を担うカスタマーサクセス企業です。
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