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COLUMN

はじめに
Salesforce導入・定着活用におけるお困りごとを解決する「セラクCCC」ライターチームです。
Herokuに興味はあるものの、
「何ができるサービスなのか分からない」
「AWSとの違いがイメージできない」
「料金体系や自社に合うプランが判断できない」
こういった課題を抱えている方が多いのではないでしょうか?
本記事では、Herokuの概要やPaaSの基礎知識、料金体系、できること、活用するメリットについて分かりやすく解説します。
Herokuの導入を検討している方や、Webアプリ開発の基盤選びに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
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Herokuとは、インフラ構築を意識せずにWebアプリの開発から運用までをクラウド上で一元管理できるPaaS(Platform as a Service)です。Ruby・Java・PHPなど、複数のプログラミング言語に対応しており、用途や開発体制に応じて柔軟にWebアプリを構築できます。
また、HerokuはSalesforce社の子会社が提供するサービスです。Salesforce社は、CRM(顧客関係管理システム)やMA(マーケティングオートメーション)、SFA(営業支援システム)など、企業活動を支援する多様なクラウドツールを展開しており、Herokuもそれらと高い親和性を持っています。
Herokuについてはこちら(Heroku(ヘロク)でWebアプリを開発・運用するメリット)を参照ください。
PaaS(パース)とは、「Platform as a Service」の略称で、インターネット上に用意されたアプリを作るための土台を利用できるクラウドサービスです。この土台を使うことで、アプリやシステムの開発、デプロイ(公開)、テストまでをスムーズに行えます。
通常、アプリを開発して公開する際には、サーバやルータなどのハードウェアの導入、ネットワークの構築、仮想化環境の設定、オペレーティングシステム(OS)のインストール、データベースのセットアップなど、多くの準備が必要です。
PaaSを使用した場合、これらの開発環境をクラウド上で利用できるため、物理的なハードウェアの導入やOSのインストールが不要になります。そのため、環境構築のコストとメンテナンスの手間が大幅に削減されます。また、アプリ開発や運用にかかる費用を抑え、柔軟に作業を進められます。しかし、このサービスを最大限に活用するためには、開発ツールやプログラミング言語に関する専門的な知識やスキルが必要です。
Herokuでできることは、システムやアプリの開発環境を簡単に整え、アプリを素早く公開・デプロイすることです。
ハードウェアの導入やOSのインストールといった手間が不要なため、コストを大幅に削減できます。また、作業の多くが自動化されており、簡単な操作だけでアプリを公開できるため、迅速な開発とデプロイが実現します。
Herokuの競合としては、「AWS(Amazon Web Services)」があります。AWSは200以上のさまざまなサービスを提供しており、広範な開発と運用機能のクラウド利用が可能です。
HerokuとAWSの違いは、対応しているプログラミング言語や提供される機能の範囲にあります。たとえば、AWSはC++やJavaScriptなど多数の言語に対応しているのに対し、HerokuはScala、Clojureなど8種類の言語に対応しています。また、AWSが多岐にわたる機能を提供しているものの操作が難しいのに対し、Herokuはよりシンプルで直感的に使えるインターフェースを保有しています。
料金体系においても差異があります。AWSは使用量に基づく従量課金制を採用しているのに対し、Herokuは月額制の料金システムを用いており、予算の計画やコスト管理がしやすいです。
Herokuを使用する場合、料金体系について理解することが重要です。
かつてHerokuには無料プランが存在し、多くの開発者にとって手軽に試せるプラットフォームとして人気を集めていました。しかし現在、この無料プランはすでに廃止されています。
無料プランが廃止された主な理由は、不正使用や詐欺行為の増加により、セキュリティ対策の負担が大きくなったためです。具体的には、無料で提供されていた以下の3つのサービスが段階的に終了しました。
あわせて、1年以上利用実績のないアカウントや、それに紐づくストレージも削除されています。
これまで無料プランはHerokuの大きな魅力の一つでしたが、現在はその代わりに、用途や規模に応じて選択できる4つの有料プランが用意されています。これにより、個人開発から商用利用まで、目的に応じた柔軟な運用が可能となっています。
Herokuでは、「Eco・Basic」、「Standard」、「Performance」、「Private」という4つのプランが用意されています。これらのプランでは、利用時間に応じて秒単位で料金が計算され、前月に使用した分の料金が請求されます。
| プラン区分 | プラン名 | 月額料金目安 | dyno料金(時間単価) | RAM | 主な特徴・用途 |
|---|---|---|---|---|---|
| Eco / Basic | Eco | 5$ | 約0.005$ | — | ・アプリのアイデア検証向け ・断続的なアプリ運用に適している ・Docker / Git デプロイ対応 ・カスタムドメイン利用可/OS自動パッチ適用 |
| Basic | 最大7$ | 約0.01$ | — | ・Ecoの全機能を含む ・無料SSL / 自動証明書管理 ・小規模な常時稼働アプリ向け |
|
| Standard | Standard 1X | 最大25$ | 約0.03$ | 512MB | ・Basicの全機能を含む ・ゼロダウンタイムデプロイ対応 ・スケーリング容易 ・本格的な業務アプリ向け |
| Standard 2X | 最大50$ | 約0.06$ | 1GB | ・1Xの2倍のRAM ・中規模〜本格的なビジネス用途 |
|
| Performance | Performance M | 最大250$ | 約0.34$ | 2.5GB | ・高トラフィック・低遅延向け ・オートスケーリング対応 ・Standard dynoと併用可能 |
| Performance L | 最大500$ | 約0.69$ | 14GB | ・大量アクセスを想定したアプリ向け ・高パフォーマンス要件に対応 |
|
| Private / Shield | Private S | 125$ | 約0.17$ | 1GB | ・専用リソース/プライベートネットワーク ・6リージョン対応 ・強化されたネットワークアクセス制御 ・高いセキュリティ要件 |
| Private M | 250$ | 約0.34$ | 2.5GB | ・大規模組織・規制対応プロジェクト向け | |
| Private L | 500 $ | 約0.69$ | 14GB | ・ミッションクリティカルな用途 | |
| Shield S / M / L | 150$/300 $/600$ | 約0.2$/約0.41$/約0.83$ | 同上 | ・Private相当機能 ・HIPAA準拠(医療・個人情報保護向け) |
※参考:使用時間と請求 | Heroku Dev Center
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Eco・Basic
Ecoプランは月額5$で1,000dyno時間の利用が可能で、アプリのアイデアを試したい、アプリを断続的に運用したいといったシーンに適しています。このプランではDockerやGitでの公開が可能で、カスタムドメインの利用やOSの自動パッチ適用に対応しています。
BasicプランはEcoプランの機能に加えて、自動化された証明書管理や無料のSSLを提供し、時間あたり約0.01$、月7$を上限としています。
Standard
このプランには「Standard 1X」と「Standard 2X」の2プランが用意されています。いずれもBasicの機能を含み、アプリのスケーリングが容易です。また、サービスを停止することなくアプリを配備できるゼロダウンタイムデプロイにも対応しています。
1Xと2Xの大きな違いは、RAMの容量です。1Xは512MB、2Xは1GBのRAMを提供します。プロセスタイプ数はどちらも無制限で、カスタムドメインや無料SSL証明書などを利用できます。
料金は、1Xが時間あたり約0.03$、月の上限は25$です。2Xは時間あたりの料金が約0.06$、月の上限が50$と、1Xの倍となっています。本格的なビジネスアプリの開発や実行に適したプランです。
Performance
このプランは高トラフィックと低遅延が求められるアプリに適しています。Performanceプランはオートスケーリング機能を備えおり、Standardプランのすべての機能を含むだけでなく、Standard dynoと組み合わせて使用することもできます。
Performanceプランには「M」と「L」の2種類があります。MはRAMが2.5GBで、Lはより大容量の14GBのRAMを提供します。料金は、Performance Mが時間あたり約0.34$で、月の上限が250$です。一方、Performance Lは時間あたり約0.69$で、月の上限は500$です。
Private
Privateプランは、StandardやPerformanceプランよりも上位に位置し、高度な機能を備えています。このプランは、セキュリティが重要となるプライベートなアプリやシステムの開発、厳しい規制やコンプライアンスが求められるプロジェクト、または大規模な組織の共同プロジェクトに適しています。
Privateプランには、「S」「M」「L」の3種類があります。これらのプランはいずれも専用リソースとして利用でき、専用のプライベートネットワーク、世界6リージョンへのデプロイ、そして強化されたネットワークアクセス制御が特徴です。Private Sは1GB、Mは2.5GB、Lは14GBのRAMをそれぞれ提供します。
Privateと同様の機能を提供するShieldプランもありますが、こちらはとくに医療情報の収集や保護に関するアメリカのHIPAA法規に準拠している点が特徴です。Shieldプランにも「S」「M」「L」の3種類があり、それぞれのRAM容量はPrivateプランと同じです。
Herokuはその豊富なアドオンによる高い拡張性と、アプリのスケーリングが容易である点が大きなメリットです。また、アプリの開発や実行に必要な多様な機能を提供しながら、使いやすいシンプルな操作性を保持しているのも魅力の一つです。
Herokuのアドオンは、アプリに追加機能を提供するプログラムのことで、WordPressのプラグインと似た概念です。これにより、アプリの機能を拡張し、可能な活動範囲を広げられます。
Herokuには200種類以上のアドオンが用意されており、専用のマーケットプレイスで購入が可能です。新しいアドオンが継続的に追加されているため、開発者は常に最新のツールを活用でき、アプリの効率と機能を向上できます。
アドオンのインストールは非常に簡単で、ダッシュボードまたはコマンドラインインターフェース(CLI)からワンクリックで行えます。ダッシュボードではアドオンの稼働状況を確認でき、必要に応じて追加や削除も簡単にできます。これにより、気になるアドオンを試してみて、必要なければ容易に削除といったことが可能です。
アプリの運用において、最適なパフォーマンスを維持することは非常に重要です。環境に問題が発生すると、アプリが正常に機能しなくなり、遅延や不具合が生じ、最終的にはユーザに不便をかけることになります。
このような問題を避けるため、アプリは使用状況に応じて適切にスケールアップ(増強)またはスケールダウン(縮小)する必要があります。
Herokuでは、このスケーリングが非常に簡単に行えます。ユーザはダッシュボードを通じて、必要なリソース量を簡単に調整できます。また、Herokuには自動スケーリング機能も装備されており、トラフィックの増減を自動的に検知し、必要に応じてdynoの数の調整を行えます。この機能を使用する際には、活用しているプランによって発生する追加料金に注意が必要です。
Herokuは24時間365日のサポート体制を整えており、ユーザーからの問い合わせに常時対応できるほか、障害発生時には迅速な調査・復旧対応を行うことでダウンタイムを最小限に抑えています。
また、ユーザーからのフィードバックを積極的に取り入れながらプラットフォームの継続的な改善にも取り組んでおり、充実した運用サポートのもとで安心してアプリケーションを運用できます。
トラブル発生時も迅速に対応してもらえるため、開発者は運用面の負担を抑えつつアプリケーション開発に集中しやすく、ビジネスの成長にもつなげやすくなるでしょう。Herokuには、アプリやシステムを公開した後の稼働状況の監視や運用を支援するさまざまな機能が用意されており、これらを組み合わせることで、開発・公開・運用を1つのHerokuアカウントで一元管理できます。
Herokuの提供する「Heroku Postgres」は、管理が簡単なSQLデータベースサービスです。このデータベースをSalesforceと同期すると、データの管理が容易になります。
Heroku PostgresとSalesforceを同期すると、一つの場所からデータを管理できるため、データの整理が容易になります。通常はアプリのデータベースと社内データベースの二つを別々に更新して管理する必要がありますが、同期をすることで容易にデータの整理が可能です。
たとえば、一つのデータベースの情報を更新した場合、もう一つのデータベースも自動で更新されるため、更新作業のダブルチェックや再入力の必要はありません。これにより、時間の節約だけでなく、手入力によるミスも減らせます。
データを同期させることでどのデータにも迅速にアクセスでき、業務の効率が大幅に向上するだけでなく、情報の一貫性が保たれ、ミスのリスクも低減します。
Salesforceと同期することで、別途バックエンド用のインターフェースを開発する必要がなくなります。Salesforceを利用することでデータベースの操作が直接可能になり、これにより開発の手間と時間が大幅に削減されます。
仮に新しいバックエンドインターフェースを開発した場合、担当者がその使い方を学ぶための時間が必要です。Salesforceを使ってアプリのバックエンドを管理すれば、担当者が新しいツールを学ぶ必要がなくなるため、時間とコストの節約につながります。
※関連記事:Salesforceとデータを同期できる Heroku Connect(ヘロクコネクト)が生む価値
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Herokuは、インフラ構築を意識せずにWebアプリの開発から運用までを行えるPaaSで、Salesforceとの高い親和性も特徴です。用途や規模に応じた料金プランが用意されており、スケーリングや拡張も容易なため、個人開発からエンタープライズ利用まで幅広く活用できます。Salesforceと連携したデータ活用や運用効率の向上を目指す企業にとって、有力な選択肢の一つといえるでしょう。
セラクCCCはSalesforce定着・活用支援トップクラスの公式コンサルティングパートナーとして、全国500社(2025年12月時点)を超える実績と400名(2025年12月時点)を超える専門コンサルタントが在籍しており、内製化支援をはじめ複合的なクラウド活用のご提案が可能です。元営業担当のメンバーも多く、高いコミュニケーション力で現場に寄り添いながら、 Salesforceの定着活用を主体的に支援します。まずはお気軽に無料相談からお問い合わせください。
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この記事の執筆者

株式会社セラクCCC
株式会社セラクCCCは、Salesforceをはじめとするクラウドシステムの定着・活用支援を担うカスタマーサクセス企業です。
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当社は、セラク(東証スタンダード上場)のグループ会社です。
この記事の監修者
Salesforce活用コンサルタント
新卒から約5年間福祉領域の人材紹介業に従事。キャリアアドバイザー職、法人営業職を経てマーケティング部に異動。この際、Salesforceを活用したテレアポの効果的な手法探索、およびSalesforceとMAツールを連携した集客の立案に携わりカスタマーサクセスおよび、業務に効果的なCRMの在り方を更に高めたいという思いで2021年にセラクCCCに入社。
現在は社内で使用しているSalesforce保守運用業務に従事し、営業、経理、バックオフィス等各職種で必要な機能をヒアリングから実装、運用保守まで担当している。
・Salesforce認定保有資格
-Platform アドミニストレーター 上級
-Sales Cloud コンサルタント
-Service Cloud コンサルタント
-Marketing Cloud Account Engagement コンサルタント
-Platform Sharing and Visibility アーキテクト
-その他多数(Experience Cloud、Field Service、Data アーキテクト、AI アソシエイト、アプリケーションビルダーなど)
※資格の詳細はSalesforce公式資格ページをご覧ください。
※Salesforceの定着活用に関する記事監修を多数
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