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Salesforce Connectorとは?GoogleスプレッドシートとSalesforceの連携方法

2023年09月12日

  • Salesforce

はじめに

セラクCCCのSalesforce推進部のNです。Salesforceを効率的に管理するために、Googleスプレッドシート上からのデータ抽出や、Googleスプレッドシート上からSalesforceのデータ更新ができると便利でしょう。その際にオススメのツールが「Salesforce Connector」です。本記事ではSalesforce Connectorの具体的な導入手順や注意点をご紹介します。豊富なSalesforceの機能を最大限に活かしたい方はぜひ参考にしてください。
 

他にも、Salesforceの活用で失敗しないための資料「Salesforceを活用で最初に絶対やるべき4つのポイント」についても興味があれば、ぜひご活用ください。

 

Salesforce Connectorとは?

Salesforce Connectorとは、SalesforceとCRMやERPシステムなどの外部データの連携が出来るツールです。Googleスプレッドシートも連携でき、Salesforce Connectorをインストールし、自社のSalesforceアカウントと連携させることで、Googleスプレッドシートとの間で情報を双方向でやり取りできます。

 

Googleスプレッドシート用の無料アドオン

Salesforce Connectorとは、Salesforceとデータ連携するためのGoogleスプレッドシート用の無料アドオンです。

 

Salesforce Connectorと同様のデータ連携ツールである「Dataloader」でも、Salesforce上のデータを抽出・登録できますが、CSVデータとしての保存・編集が必要で、エラーが発生する度にインポート・アップロードの手間がかかります。

 

Salesforce Connectorを利用することで、Googleスプレッドシートのデータを開いた状態のままデータのインポート・アップロードが可能で、エラー発生時にも、エラー箇所がすぐにわかるため、効率的です。

 

Salesforce Connectorでできること

Salesforce Connectorでは以下の機能を利用できます。

 

  • ・SalesforceのデータをGoogleスプレッドシート上に抽出する
  • ・Googleスプレッドシート上で編集したデータを、Salesforce上のデータに反映させる
  • ・データの抽出をスケジューリングして自動化する

 

このような操作をGoogleスプレッドシート上で実行でき、データの抽出・アップロードも数回のクリックで完了できます。Salesforce上のデータの修正・追加・削除いずれもGoogleスプレッドシート上から可能なため、Salesforceの運用業務を効率化できるでしょう。

 

Salesforce Connectorの設定方法

では実際にSalesforce ConnectorとSalesforceを接続する手順を見ていきましょう。アドオンのインストール手順から、Googleスプレッドシートへのデータ抽出、Salesforceへのデータ反映の操作方法まで詳しく解説します。

 

Salesforce Connectorアドオンのインストール

まずはSalesforce ConnectorのアドオンをGoogleスプレッドシートに追加します。下記アドオンのページにアクセスして、「インストール」をクリックしましょう。

 

<Salesforce Connectorのアドオンのインストール>

 

参考:Salesforce Connector

 

「続行」をクリックして、次に表示される「アカウントの選択」画面でインストールするGoogleアカウントを選択し、「許可 > 完了」とクリックすれば、アドオンのインストールは完了です。

 

<「許可」をクリック>

 

<Salesforce Connectorインストール完了画面>

 

Salesforceとの接続設定

アドオンのインストールが完了したら、GoogleスプレッドシートとSalesforceを接続する設定を行います。任意のスプレッドシートを開き「拡張機能 > Salesforce Connector > Click to enable the add-on」をクリックしましょう。

 

<「Click to enable the add-on」をクリック>

 

次に認証画面が表示されるので、本番環境へ接続する場合は「Production」、テスト環境に接続する場合は、「Sandbox」をプルダウンから選択し、「AUTHORIZE」をクリックします。

 

<「AUTHORIZE」をクリック>

 

次に表示されるログイン画面にて、ユーザ名とパスワードを入力します。

 

<ユーザ名とパスワードを入力>

 

ログインが成功すると、アクセス許可画面が表示されますので、「許可」を選択します。

 

<アクセス許可画面>

 

これで接続設定は完了です。

 

Salesforce Connectorの使い方

ではSalesforce Connectorの詳しい使い方を見ていきましょう。Googleスプレッドシートのメニューバーから、「拡張機能 > アドオン > Salesforce Connector > Open」とクリックしましょう。

 

<「Open」をクリック>

 

次のメニューが表示されるので、使いたい機能を選択します。

 

<Salesforce connecterのメニュー画面>

それぞれのメニューの概要は以下の通りです。

 

メニュー名 概要
Reports Salesforce上で作成したレポートをスプレッドシートへ抽出する
Import レコードデータをスプレッドシート上へ抽出する
Update スプレッドシート上のデータを更新し、Salesforce上のデータとして反映させる
Delete スプレッドシートからSalesforce上のデータを削除する
Refresh スプレッドシート上に抽出したデータを自動更新・手動更新する

 

ここでは、各メニューの使い方を詳しく見てみましょう。

 

Reports

Reportsの機能を使用すると、Salesforce上で作成したレポートをスプレッドシートへ抽出できます。操作手順は下記の通りです。この操作をする前に、必ずSalesforce上でレポートを作成しておきましょう。

 

<Salesforce上のレポート画面>

 

  • 1.メニュー画面で「Reports」をクリック
  • 2.抽出したいレポート名を選択
  • 3.最後に「GET DATA」をクリック

 

 

<「GET DATA」をクリック>

 

これでGoogleスプレッドシート上に、選択したレポートのデータが抽出されます。

 

<レポートから抽出されたデータ>

 

Import

あらかじめ作成したレポートではなく、抽出したいオブジェクトや項目、条件を指定してGoogleスプレッドシートへデータ抽出する場合は「Import」機能を使用します。操作手順は下記の通りです。

 

  • 1.メニュー画面で「Import」をクリック
  • 2.抽出したいオブジェクトを選択

 

<抽出するオブジェクトを選択>

 

  • 3.抽出したい項目を指定

 

<項目の選択>

 

  • 4.抽出条件を指定

 

 

<抽出条件を設定>

 

  • 5.「GET DATA」をクリック

 

これでGoogleスプレッドシート上に、選択したオブジェクトの項目が、指定した条件に沿って抽出されます。

 

<指定した条件に沿って抽出されたオブジェクト項目>

 

Update

Update機能を使うと、Salesforce上のレコードの更新および挿入が行えます。Delete機能を使うことで削除も可能です。以下の手順で操作を行います。

 

  • 1.Googleスプレッドシート上のデータを編集
  • 2.メニューの「Update」をクリック
  • 3.選択したデータの背景色が黄色に変化

 

<選択範囲の背景色が変化>

 

  • 4.編集対象のオブジェクトを選択
  • 5.「Update」を選択し、対象ID(Id Column)、結果を返す列(Result Column)を指定して「NEXT」をクリック

 

<「NEXT」をクリック>

 

  • 6.スプレッドシートの列とSalesforceレコードをマッピング
  • 7.「EXECUTE」をクリックするとデータが更新される

 

<データが更新されたスプレッドシート>

 

※入力規則に反してエラー表示が出た場合

 

<Updateエラー>

 

<Update成功>

 

Delete

Delete機能を使うと、Googleスプレッドシートを使ってSalesforce上のレコードを削除できます。操作手順はUpdateとほぼ同じで、以下の通りです。

 

  • 1.Googleスプレッドシート上のデータを編集
  • 2.メニューの「Delete」をクリック
  • 3.選択したデータの背景色が赤色に変化

 

<データの背景色が赤に変化>

 

  • 4.編集対象のオブジェクトを選択

 

<編集対象のオブジェクトを選択>

 

  • 5.対象ID(Id Column)、結果を返す列(Result Column)を指定して「DELETE」をクリックするとデータが削除される

 

<「DELETE」をクリック>

 

Refresh

スプレッドシート上に抽出したデータをもう一度抽出したり、スケジュール設定をして定期的にデータ抽出したりする場合は、Refresh機能を使用します。操作手順は以下の通りです。

 

  • 1.メニュー画面で「Refresh」を選択
  • 2.「Auto」または「Manual」のどちらかを選択
  • 3.Autoの場合は、更新スケジュール、更新頻度を指定する

 

<AutoもしくはManualを選択>

 

  • 4.Manualの場合は、「Refresh」をクリックすると、最新の情報が反映される

 

<最新情報が反映されたスプレッドシート>

 

まとめ

SalesforceとGoogleスプレッドシートの連携にはSalesforce Connectorが便利です。「使い方が難しそう…」「連携方法が分からない」といったお困りごとがありましたら、セラクCCCへご相談ください。当社はセールスフォース社認定のコンサルティングパートナーとして300名(23年5月時点)を超える経験豊富なコンサルタントが在籍しており、お客様の立場に立ってSalesforceの定着・活用支援サービス を行っています。

 

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