よくある課題
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コラム詳細
はじめに
Salesforceでは、カスタム通知を活用することで、業務プロセスの進捗や承認依頼などの重要な情報を、リアルタイムでユーザーに伝えることが可能です。とくに、情報共有のスピードと確実性が求められる営業や経営企画の現場では、通知のタイミングが意思決定や対応の質に大きく影響します。
本記事では、カスタム通知の設定について、「フロー」と「Apex」という2つの実装方法に分けて詳しく解説します。設定手順や注意点も細かく書かれているので、Salesforceの運用担当者はもちろん、導入を検討中の営業企画・経営企画部門の方にも、活用の具体像がつかめる内容です。Salesforceを効果的に活用するヒントとして、ぜひご覧ください。
Salesforceでは、ユーザーへの通知を柔軟にカスタマイズできる機能があり、主に「フローを使用する方法」と「Apexで実装する方法」の2種類があります。これにより、業務の進行状況や承認依頼など、必要な情報をリアルタイムに届ける仕組みを構築できます。また、画面右上に表示されるベルマークの通知で、視覚的にわかりやすく情報を伝えられるのが特徴です。次の項目からは、それぞれの手法の特性や適用シーン、具体的な設定手順について詳しく解説します。
「フロー」を活用することで、業務プロセスに応じた柔軟なカスタム通知を自動化できます。ここでは、通知の種類を定義し、フローを用いて通知を送信する方法をステップごとに解説します。
フローから通知を送信するには、あらかじめカスタム通知の種別を作成しておく必要があります。
▼手順
通知を送信するために、フローを作成します。ここでは、レコードの更新時に通知する「レコードトリガーフロー」を例にします。
▼手順
通知の受信者を、フロー内で指定します。
▼手順
フロー内でカスタム通知種別のIDを取得し、通知の送信に利用します。
▼手順
通知を送信するための「アクション」要素を設定します。
▼手順
Salesforceでは、Apexという専用のプログラミング言語を用いることで、カスタム通知を送信します。以下の手順に従って設定を行います。
Apexについては、こちら(Salesforceのプログラミング言語 Apex(エーペックス)とは?)をご参照ください。
カスタム通知種別の設定手順は、前述のフローと同様です。以下の手順に従って作成してください。
▼手順
Apexでカスタム通知を送信する方法は、開発者コンソールを使用することで簡単に実行できます。まず「開発者コンソール」を検索して開き、次に指定されたコードを記述します。
▼コード例
// 1.カスタム通知タイプIDを取得(存在チェック付き)
CustomNotificationType notificationType;
try {
notificationType = [
SELECT Id
FROM CustomNotificationType
WHERE DeveloperName = ‘Your_Notification_Type_API_Name’
LIMIT 1
];
} catch (Exception e) {
System.debug(‘通知タイプが見つかりません: ‘ + e.getMessage());
return;
}
// 2.通知オブジェクトを作成
Messaging.CustomNotification notification = new Messaging.CustomNotification();
// 3.通知内容を設定
notification.setTitle(‘通知タイトル’);
notification.setBody(‘通知メッセージ本文’);
notification.setNotificationTypeId(notificationType.Id);
// 4.ターゲット(クリック時の遷移先)を設定(任意)
if (someRecordId != null) {
notification.setTargetId(someRecordId); // 例: 特定のレコードID
}
// 5.受信者を設定
Set<String> recipientIds = new
Set<String>{
‘005XXXXXXXXXXXX’, // 実在するユーザーIDを指定してください
‘005YYYYYYYYYYYY’
};
// 6.通知を送信
try {
notification.send(recipientIds);
System.debug(‘カスタム通知が正常に送信されました。’);
} catch (Exception e) {
System.debug(‘カスタム通知の送信に失敗しました: ‘ + e.getMessage());
}
参照:Salesforce|CustomNotification クラス
フローやApexでカスタム通知を実装し、設定が正しく行われていれば、画面右上のベルマークに通知が表示されます。
実際の例としては、レコードの更新、ケース所有者のユーザー変更などが即時に反映され、ベルマークが赤丸表示になります。この機能は、実務においても幅広く活用できるでしょう。
まとめ
Salesforceでカスタム通知を設定する方法には、「フロー」と「Apex」の2つのアプローチがあります。フローは、通知の種類や受信者を視覚的に設定できるため、ノーコードで自動化を実現できます。一方、Apexを使えば、開発者コンソールを使用することで簡単に実行できます。いずれの方法も、ベルマーク通知を活用することで、重要な情報をリアルタイムに伝達でき、業務効率の向上に貢献します。
セラクCCCでは、Salesforceの導入から運用の定着まで、企業のニーズに応じたきめ細かな支援を提供しています。Salesforceの活用をさらに推進したい方は、ぜひ無料相談をご活用ください。
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この記事の執筆者
株式会社セラクCCC
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