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SalesforceとMarketoを連携させるメリットとは?用語の違いや連携方法を解説

2024年03月05日

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はじめに
Salesforceには多くの機能があり幅広い業務をカバーできますが、外部のMAツールと連携させることで使い道がさらに広がります。とくに代表的なMAツールのひとつであるAdobe社の「Marketo」との連携を検討している企業は多いでしょう。SalesforceとMarketoを連携させることには、どのようなメリットがあるのでしょうか。本記事ではSalesforceとMarketoを連携させるメリットや、それぞれの用語の違い、連携させる手順について解説します。

 

SalesforceとMarketoを連携させるメリット

Salesforceは単体でも多くの機能がありますが、Marketoと連携させることでさらに多くのことが可能になります。ここではSalesforceとMarketoを連携させるメリットのうち、重要な2つの点を紹介します。

 

Webサイトのアクセス履歴と連携できる

SalesforceとMarketoを連携させるメリットのひとつは、顧客のWebサイトへのアクセス履歴とのデータ連携が可能な点です。

 

たとえば顧客が自社のサービスサイトにアクセスしたタイミングは、そのサービスへの興味・関心が高まっていて、営業をかける絶好のチャンスである可能性が高いでしょう。

 

SalesforceとMarketoを連携させることで、Salesforce上に登録されている顧客が自社のサービスサイトにアクセスした際にすぐにアプローチをかけるなど、顧客の興味・関心のタイミングに合わせたアプローチが可能になります。

 

営業・マーケティングの重複対応を防止できる

SalesforceとMarketoを連携させると、別々に運用する場合に発生しやすい「重複対応」の防止が可能です。

 

SalesforceとMarketoを別々に運用していると、Salesforceで商談を進めている顧客の情報がMarketoに同期されないため、Marketoの自動メール配信などで商談中の顧客に宣伝メールが送信されてしまうことがあります。

 

SalesforceとMarketoの連携によって、どちらのツールからも顧客ごとの最新状況を確認可能なため、重複対応を防げます。

 

SalesforceとMarketoの連携で知っておくべき用語の違い

SalesforceとMarketoでは、同じ意味を違った用語で表記している部分があります。SalesforceとMarketoを連携させるにあたり、用語の違いを把握しておきましょう。ここではとくに注意しておきたい6つの用語を紹介します。

 

リード・取引先責任者

Salesforceで見込み顧客を表す用語は、商談が始まる前の「リード」と、商談が始まった後の「取引先責任者」ですが、Marketoではいずれも「顧客」と表記されます。つまりSalesforceのリードと取引先責任者がMarketo上で同じ呼び方になってしまう点に注意が必要です。

 

ただし同じ呼び方になっても混乱しないよう、Marketo上ではSalesforceと連携した顧客がSalesforce上の「リード」なのか「取引先責任者」なのかがわかるように表示されます。

 

Marketoの「顧客」を見る際には、その顧客がSalesforceのリードに分類されているのか、それとも取引先責任者に該当するのかに注意しながら運用しましょう。

 

項目

Salesforceの「項目」は、Marketoでは「フィールド」と呼びます。Salesforceの「カスタム項目」も同様に、Marketoでの表記は「カスタムフィールド」です。

 

ただしSalesforceの英語版では、Marketoと同様に項目は「Fields」(=フィールド)と表記されます。つまりSalesforceは日本語に翻訳されていて、Marketoではカタカナ表記になっているという違いです。

 

キャンペーン

Salesforceの「キャンペーン」は、Marketo上では「プログラム」と表記します。Marketoでは「イベントプログラム」や「エンゲージメントプログラム」などいくつかのプログラムがありますが、いずれもSalesforceの同期先は「キャンペーン」です。

 

さらにMarketoでは「スマートキャンペーン」という表記がありますが、こちらは誰に・何を・いつ実行するかという条件を指定する機能のことで、Salesforceのキャンペーンとは意味が異なります。

 

キャンペーンメンバーの状況

Salesforceの「キャンペーンメンバーの状況」は、Marketoでは「プログラムのステータス」と表示されます。

 

Salesforceではキャンペーンのターゲットとするリストのことを「キャンペーンメンバー」と呼び、各メンバーの状態を示す「招待済み」「出席済み」などの詳細を「状況」と表記します。Marketoでも同様に「招待済み」「出席」などの状態を表示できますが、表記が「ステータス」であることに注意しましょう。

 

キャンペーンの種類

Salesforceの「キャンペーンの種別」は、Marketoでは「チャネル」と呼びます。

 

Salesforceではメールやイベントなどの施策を「キャンペーンの種別」で整理することが可能です。Marketoでも同様の整理をする際には「チャネル」という用語を使います。

 

「キャンペーンの種別」と「チャネル」の内容は、いずれも独自の名称を決められるので、両方で表記を揃えるように注意しましょう。

 

レスポンス

Salesforceのキャンペーンには「レスポンス」の表示がありますが、これはMarketoの「サクセス」にあたります。

 

Salesforceのキャンペーンには、どの時点で施策を成功とみなすか、つまりCVポイントを設定する「レスポンス」の項目があります。たとえば「セミナー」のキャンペーンなら、一般的にレスポンスにあたるのは「参加」です。Marketoでも同様に、チャネルごとに「サクセス」という項目でCVポイントの設定ができます。

 

SalesforceとMarketoを連携させる方法

SalesforceとMarketoを連携させるには、次の手順を踏む必要があります。

 

  • 1. Salesforce上にMarketo連携用のカスタムフィールドを作成
  • 2. 作成した連携用のカスタムフィールドをマッピング
  • 3. SalesforceでMarketo用のSalesforceユーザを作成する
  • 4. Salesforceでセキュリティトークンを取得
  • 5. MarketoでSalesforceとの同期を設定

 

詳細な操作については、参考サイトを確認ください。
参考:手順 1/3:Marketo フィールドの Salesforce への追加(Professional)

 

まとめ

SalesforceとMarketoの連携により、営業・マーケティング部門の重複対応の防止やWebサイトのアクセス履歴との連携などさまざまなメリットがあります。Marketoとの連携以外にもSalesforceにはカスタマイズが可能な要素が多くありますが、設定や運用方法でつまずく可能性もいなめません。Salesforceの設定やカスタマイズでお悩みの際は、ぜひ当社にご相談ください。当社には300名(23年5月時点)を超える専門コンサルタントが在籍し、お客様側の視点からSalesforceのサポートサービスを行っています。効率的なSalesforceの活用を、当社のカスタマーサクセスチームがサポートいたします。

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