コラム詳細

Salesforceの相対日付とは?レポート作成の際に知っておきたい機能紹介

2024年03月06日

  • Salesforce
  • レポート・ダッシュボード
  • 使い方

はじめに
Salesforceでは、期間を指定してレポートやリストビューを作成できます。このときに便利に使用できるのが「相対日付」です。相対日付を使いこなすことで、より柔軟な日付指定が可能になりますが、「相対日付がどのようなものかわからない」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。本記事では、Salesforceで使用できる相対日付の概要と利用シーン、相対日付を使ったレポート作成手順などを解説します。

 

Salesforceで利用できる相対日付とは?

Salesforceで利用できる相対日付とは、レポート作成などの際に「12か月前」「翌3か月」など、当日を基準として相対的に期間を指定できる機能です。レポートの期間指定で任意の開始日と終了日を設定している方も多いですが、相対日付を利用することでより多彩な期間指定ができます。

 

相対日付のメリットは、常に当日を基準にして自動で期間を指定できる点です。一度条件を設定することで、「毎月月初に前年同月のデータを抽出して参考にする」といった操作が簡単に行えます。

 

Salesforceで相対日付を使う場面

Salesforceの相対日付は、主に「レポート作成」「リストビュー」「フローの作成」の3つの場面で使用されます。それぞれの使用方法や、相対日付を使うメリットについて解説します。

 

レポート作成


<レポート作成の画面>

 

相対日付は、レポート作成での条件指定に使用すると便利です。レポート作成時の期間指定では、「今月」などあらかじめ用意された選択肢を利用できます。また、カスタム設定で任意の開始日と終了日の指定も可能です。

 

しかし「2か月前」や「前年同月」など、選択肢にない期間を使用したいケースもあるでしょう。そのようなときに使用するのが相対日付です。相対日付を使えば開始日と終了日を毎回設定しなくても、常に当日を基準とした期間を指定してレポートを作成できます。
レポートの使い方については、こちら(【解説】Salesforceレポート入門 使い方と作成のコツ)を参照ください。

 

リストビュー

リストビューとは、Salesforceに登録されたデータを任意の条件で一覧表示する機能です。検索条件として契約日や完了予定日などの日付を指定でき、このときに相対日付(リストビュー)を活用できます。

 


<リストビューの画面>

 

「契約日が先週」「完了予定日が2か月後」など、よく使う検索条件に相対日付を設定しておけば、いつでも当日を基準とした任意の期間のデータ抽出が可能です。データ抽出のたびに日付や期間を指定する必要がなく、効率的に作業を進められます。リストビューの使い方については、こちら(Salesforceの「ListView(リストビュー)」とは?作成・編集方法と便利機能や困った時の確認ポイントを解説!)を参照ください。

 

フローの作成

フロービルダーで「スケジュールトリガーフロー」を設定する際にも、相対日付を使用することがあります。スケジュールトリガーフローとは、「毎日朝9時」「毎週月曜日」など時間をトリガーにして実行されるフローのことです。
スケジュールトリガーフローに相対日付を使うと、「契約終了日の30日前に通知を出す」「先週に期日を迎えた未完了のToDoを、毎週月曜日に任意のメンバーに割り当てる」といったアクションを設定できます。相対日付を使ってフローを作成しておけば、このように対応漏れを防止するアクションの自動実行が可能です。

 

フローの作り方については、こちら(Salesforce数式 フロービルダー編 毎月1日に起動する自動化モジュールの作成方法)を参照ください。

 

相対日付でSalesforceレポートを作成する方法

実際に相対日付を使ってレポートを作成する手順を見ていきましょう。例として、1年前の同月が契約日のデータを抽出する場合の手順を紹介します。

 

はじめに、レポートの検索条件に「契約日」を入力して選択し、日付の右にある「相対日付を使用」をクリックします。

 

<「相対日付を使用」をクリック>

 

1年前の同月のデータを抽出するには、相対日付で「12か月前」を選択します。

 

<相対日付で12か月前を選択>

 

この検索条件で実行すると、当日から見て1年前の同月が契約日のデータだけを抽出できます。

 

Salesforceで使える相対日付値の一覧表

相対日付の単位には「1日」「1週間」「1か月」「1年」の他に、「四半期」「会計年度」を設定することも可能です。Salesforceで設定できる相対日付の一覧表は以下の通りです。

 

相対日付の種類
1日単位 昨日,今日,明日,過去n日間,翌n日間,n日前
1週間単位 先週,今週,来週,過去n週間,翌n週間,n週間前
1か月単位 先月,今月,来月,翌nか月,過去nか月,nか月前
四半期単位 前四半期,当四半期,翌四半期,過去n四半期,翌n四半期,n四半期前,前会計四半期,翌会計四半期,過去n会計四半期,翌n会計四半期,n会計四半期前
1年単位 昨年,今年,来年,n年前,過去n年間,翌n年間
会計年度単位 前会計年度,当会計年度,翌会計年度,過去n会計年度,翌n会計年度,n会計年度前

 

それぞれの相対日付を設定したときのデータ抽出範囲は、Salesforceの公式ヘルプにまとめられています。詳しくは以下のページを参照ください。

 

参考:『相対日付検索条件の参照

 

まとめ

Salesforceの相対日付は当日を基準にして「先週」や「翌月」といった相対的な期間の指定が可能な機能です。「今月と昨年同月のデータを抽出して比較する」というように柔軟な期間指定を行えるため、レポートやフローの作成時に役立つといえるでしょう。しかしSalesforceには相対日付だけでなく多彩な機能があるため、すべての機能を使いこなすのは困難です。このような場合は、ぜひ当社にご相談ください。当社には300名(23年5月時点)を超える専門コンサルタントが在籍し、お客様側の視点からSalesforceのサポートサービスを行っています。効率的なSalesforceの活用を、当社のカスタマーサクセスチームがサポートいたします。

Salesforceでお悩みなら、
まずはお気軽に
お問い合わせください

  • TOP
  • コラム一覧
  • Salesforceの相対日付とは?レポート作成の際に知っておきたい機能紹介

Salesforceでお悩みなら、
まずはお気軽に
お問い合わせください